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ありがとう、さくら、また来年 (Non)

2009・4・20

Nakagawa_096_2  今年はさくらが長い期間楽しめた。つぼみが出始めてから寒くなり、「お花見には、咲いてね。」と、毎日さくらの木々を見あげていたが、そうはいかない。予定されたお花見の日はちらほら数輪が咲いているだけだった。入学式の頃、やっと一斉に咲き始め、並木道のさくらトンネルの中をバスで通り抜けるときは、ちょっとわくわくした。

毎年その美しい姿で私たちを楽しませてくれるさくら、今年は俳句の会のお題になっていたので、じっくり眺めた。でもなかなかいい句が思い浮かばない。古今東西、さくらはもうあらゆる人々に詠まれ、私などがいくら考えてもそんなにいい句はできないに決まっている。俳句では「花」といえばさくらを指す。そのほか、さくらにまつわる季語はとても多い。

朝桜、夕桜、夜桜、初桜、遅桜、彼岸桜、姥桜、山桜、観桜、花巡り、花の宴、花衣、花篝、桜人、花筵、花曇、花吹雪、花冷、花守、花便り、花疲れ・・・・

いくつか俳人の句を挙げて見ると、

徐ろに 眼を移しつつ 初櫻      虚子

さまざまの 事思ひ出す 櫻かな    芭蕉

うかれける 人や初瀬の 山櫻     芭蕉

花守や 白きかしらを 突あはせ    去来

花の陰 あかの他人は なかりけり   一茶

烈風に 花一房の 落花かな      立子

花衣 ぬぐやまつはる 紐いろいろ   久女

花冷の 闇にあらはれ 篝守      素十

「姥櫻」を辞書でひくと①「葉が先立って花を開く櫻の総称。ヒガンザクラ、ウバヒガンなど。②「娘ざかりが過ぎてもなお美しさが残っている年増、女盛りの年増。」などと書いてあって「ふ・・・ん。あんまり悪い意味じゃないんだ。」と思っていたら・・・

ふるさとは かはり果てたり うば櫻   素月

などという句を見つけてしまった。(笑)

ちなみにやっとできた句は

待ちわびた 蕾も今は 花吹雪

今年のさくらは、早く咲いて・・・とひたすら待ち続けたさくらだったのに、いつのまにか、もう花吹雪の世界に入っている。自分の人生のように。(笑)

また来年もさくらと出会えますように・・・・。

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コメント

さくらは日本人の心
一茶の句が好きです。分かりやすくて
「そう、そう」と頷けます。

投稿: アコママ | 2009年4月20日 (月) 17時21分

さくらはスポットライトを浴びる花ですね。同じころに咲く雪柳や連翹やぼけや、海棠や・・・それぞれに美しいのですが、さくらの話題には及びません。
もう一句、
雪柳 吹く風のまま 身をまかせ

投稿: Non | 2009年4月21日 (火) 10時31分

本当に桜は特別な花ですね。他にも、たくさん咲いているのに扱われ方が全く違います。

桜の花を「いいわねー」とただ漠然と眺めているのもいいですが、俳句にしようと心象を彫刻していくような作業もまたいいかもしれません。

今、私も俳句の会にとても熱心に誘われています。忙しさを理由に先延ばしにしているのですが「忙しい時ほど良い句ができるのよ。」と言われています・・・。

投稿: kaz | 2009年4月22日 (水) 05時18分

kaz さん
俳句の会に是非はいってください。今からはじめる私たちはそんなにすばらしい句が詠めるようにはなれないけれど、自分の楽しみにすることはできるようになると思っています。

先輩は俳句はいい趣味だと言っています。それは鉛筆一本でできるし、体が不自由になっても、病気になっても俳句をつくることはできるからだそうです。そういえば、そうだなあ・・・病気になったらピアノは弾けない、絵を描くのもたいへん、
でも、そんなときにも、心は同じようにさまざまなことを思うのでしょうね。

投稿: Non | 2009年4月22日 (水) 22時36分

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