学び

鳩山邸 (Kamichan)

2009・10・20

Hatoyamatei

文京区の音羽の丘に美しい洋館がありました。
鳩山家四代の偉業をなす一族の館です。
この地に居を構えたのが、二代目の鳩山一郎でした。
一代目の鳩山和夫。この人は国費で米国留学を終えた後日本に帰り、衆議院議長、東京大学教授、早稲田大学長を歴任した、現在の内閣総理大臣鳩山由紀夫の曽祖父です。その妻春子は、共立女子学園創立者の一人で、女子の教育に貢献した人です。その二人の長男が、元内閣総理大臣、(鳩山由紀夫・邦夫の祖父)自由民主党初代総裁の鳩山一郎です。彼が唱えた「友愛」の精神は、この地で育まれ、現在もなおその理念は引き継がれていると言ってよいでしょう。一郎が首相当時は、この家が重要な政治の舞台になり、大勢が寄って集まったところとなりました。
 また、その一郎の妻薫は、共立女子学園理事長を務めた教育者であり、夫を支えた賢婦人としても名高く、その二人の長男が鳩山威一郎です。外務大臣、大蔵事務次官を務めました。
そして、その長男由紀夫、次男邦夫が現大臣を務めるすごい一家を育てたのがこの家でした。何だか文章では分かりにくいと思いますが、家系図を見ると、四代に及ぶ鳩山家の近代政治と教育に偉大な貢献と高度成長の保守合同を成し遂げた偉業がすごいので驚きます。
 この建物は一郎の友人の建築家が建て、一郎の没後傷みがひどかったのですが、平成7年に大改修をして、記念館として公開されています。ハトをモチーフとしたステンドグラスや応接室、英国風サンルームなど落ち着いて明るい部屋は、何時までも座っていたい気分でした。バラの咲く庭もきれいに整えられていて、とても心地よい感じがしました。やはり優れた人物を輩出するにはよい環境も必要なのかな…と。
 しかし、今日も非常に混雑していて、観光バスで地方から訪ねてくる人もいて
のんびりとは鑑賞していられませんでした。

Kazuoharuko
和夫と春子Itiro

Madosutendo Hatosutendo Sutendo

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「臨床心理学 その2 心の病の増加と臨床心理士について」(kaz)

2009・4・27

Ue

  

 心の問題や悩みは、時代背景によって変化します。なぜ、現代社会では心を病む人が多くなったのでしょう。現代社会が人の心に与える影響について先生はスクーリングで次のようにおっしゃっていました。「共同体を形成し皆が我慢して暮らしていた時代には人は不満に耐えられていた。」「近代化された社会では、絶対的な神の存在を感じにくくなり人は右往左往しがちになる。」「3次産業が発達した社会では、消費を促進するために人の気持ちをあおるような情報操作がされる。」

テキストには「人間の心の問題は、人間が自意識をもつようになって以来古くからあったのであるが、とりわけ第二次大戦後それまでにないあらたな複雑な問題が出現することになった。」とあります。Sita

「高度なテクノロジーの発達、産業構造の変化、急激な都市化、価値観の多様化、急速な国際化などに伴い、それまでにない新たな複雑な問題が出現することになった。」つまり、よく言われることですが、物質的には豊かになっても心の面では必ずしも豊かになったとは言えず、むしろ逆にストレスが増え、悩みや苦しみが増した面が多くなったのです。「何かを得ることは、何かを失うこと」なのですね。

 このような心の病の増加に対応するため日本では臨床心理士という仕事が今から約20年前に誕生しました。以下はテキストからの抜粋(要約)です。

「このような事態に対し、教育、福祉、精神医学、宗教などによる対応や努力はされているが、それらだけでは現代の心の病の増加には追いつかず、心の問題に専門的に関わる臨床心理士の資格が1988年に設けられたという経緯がある。ただし、日本の場合、臨床心理士の資格は国家資格ではなく財団法人日本臨床心理士視覚認定協会が認定しているものである。欧米諸国ではきちんとした国家資格が作られているのに比べ、この面でわが国はかなり立ち遅れている。」

「臨床心理士は、その人が学んだ知識なり技術とともに、その人自身の心のあり方(人間性)がきわめて重要になる。臨床心理学的実践を行う人はその人間性がもろに影響することになる。このようなことから、臨床心理学を専門的に学ぶことは誰にでもできるというものではなく、一定の資質や適性が要求されることになる。ただ自分が向くかどうかの判断は、自分では分かりにくいので、専門的に学ぼうと思う人は専門家に相談するとよいであろう。」

P1010741sita2

心に関する興味を強く持っている人は洞察力もあると思いますが、その中でも臨床心理士に向く人、向かない人がいるようです。やはり「臨床心理士に向く感性を持ち合わせているかどうか」というのが分かれ道になるのでしょう。また、心を使うことはとても体力がいるので、臨床心理士には心身の頑強さも要求されるのだそうです。

Sita3

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「臨床心理学 その1」 (kaz)

2009・4・13

P1010657ue

最近は、心理学といえば臨床心理学を指すような感じを受けるほど、臨床心理学は心理学の主流のような感じを受けますが、臨床心理学は心理学の応用の一分野であり、学問としての歴史がまだ浅いという特徴のある分野です。
臨床心理学が学問としての誕生したわけは、社会背景が大きく影響しています。また、臨床心理学につながるものに心理アセスメント(どのように見立
てていくのか)や心理療法(どのような援助方法があるのか)という分野が
あります。Sita1
「臨床」とはいわゆる「心身の乱れで床に横たわっている」つまり「社会生活が円滑にいっていない」という状態を指します。臨床心理学は、このような人の心の病を援助することと、健康な人はより健康になるように支援することを目指す学問です。英語では、「psychotherapy」と綴られ、「psych」(魂)(への)+「therapy」(配慮)という造語です。

迷いや悩みは、自分自身で解決できる人もいるでしょうし、誰かと話しているうちに解決できる人もいるでしょう。また、人生論などの本を読んで解決する人もいるでしょう。特に、信じられる宗教を持つのは心強いと思いま
す。そのどれでも解決できず社会生活を円滑に送れないという場合、臨床心
理学がさまざまな理論や技法をもって悩みの解決の支援をするということに
なります。Sita2

この科目の、スクーリングの1コマ目に先生がおっしゃったことで印象的だったこと等を中心にまとめてみます。

「宗教と哲学と心理療法の関係について。宗教はいずれも死後の世界があるということを前提としている。しかし、哲学にはそれがない。あの世を受け入れることができる人にとっては、宗教は心理療法的な面がある。それをできない人が、心理療法に頼る。」
「人は不安な時、絶対的なものを求めたがる。原始的な宗教は、空・太陽・月・星・大地などをゆるぎないものとみなし、祈りを捧げ、心の安定を保った。」Sita3
「新興宗教の教祖は自分へ絶対的なものを示してくれる。絶対性のオーラを発生するのが得意な人が教祖となる。理想化したものに頼ると人間はある意味で楽になる。」「宗教はある意味心理療法にも通じたものがあるので心の問題は宗教で解決される部分が多い。」

臨床心理学の代表的な療法である多くのカウンセリングは、心の癒しや成長を目指します。宗教とカウンセリングとは関係が深く、仏教には仏教的カウンセリング、内観療法などがありますし、キリスト教では、牧師がキリスト教的人間観、人生倫理にもとづいて信者に行う牧会カウンセリングなどがあ
ります。日本でかなり普及しているロジャーズが考案した「来談者中心療
法」というカウンセリングの手法がありますが、ロジャーズは神学校で神学
を専攻した人で、キリスト教の思想が大きく影響していると言われていま
す。Sita4

先生が支援する時の注意点としておっしゃったこと、「臨床心理学は深い部分で宗教とつながっているけれど、臨床心理学に基づいて行うときは神秘的にならずカリスマ性をもってはいけません。」

(重度の神経症、心身症、精神障害の場合は、専門医の治療を受けて解決する必要があります。)

次回は、臨床心理学が必要とされている現代の時代背景について考えてみたいと思います。

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「ヒトの身体 ‐口腔ケアの大切さ‐」(kaz)

Ue

生命の科学 その5

半年前、右上の奥歯を抜きました。以前、左下の奥に1本インプラントを入
れてみたらとても快適なので「右上にもインプラントを入れて下さい。」
と歯医者さんへお願いしたのですが「上顎は下顎ほど骨がガッシリとして
いなのでインプラントはお勧めできません。あなたの場合、抜けた上の歯
に対応する下の歯が上にせり上がってきているので、ブリッジにして上の
歯をつけたとしても他の歯に負担をかけてまでの効果は期待できないと思
います。」と言われ、一本欠損のままの状態になってしまいました。一本
でも歯が無いととても不自由だし、心にもぽっかり穴が空いたような気持
ちになるものです。

この科目の先生は歯学博士でもあるので、口腔ケアの大切さを熱心に話され
ていました。「全く歯のない人が総義歯をいれても、その咀嚼能率は完全に
歯がそろっているヒトの3割程度にしか回復しない。一本の歯の痛みや欠如
だけでも咀嚼率は、その表面積が歯列伝体に占める割合よりも、著しく低下
するし、またその代償として別な部位で咀嚼を行うため、その運動制御・遂
行のために筋肉や間接に一層の負担がかかり、場合によっては咀嚼筋痛が起
きたり、関節がガクガクなるなどといった状態を呈する顎関節症を惹起す
る。」一本の歯の大切さをしみじみと感じてしまいますね。

そして、口腔は消化管の一部ではありますが、同時に手先と同様に鋭敏な感
覚器でもあるのです。「大脳の運動野には手指と口のまわりの運動と感覚に
関わる神経細胞の数がとても多い。それゆえに、それらの場所では繊細な運
動が行われている。逆に、その部分を動かすことにより多くの神経細胞を刺
激することにもなる。」良く噛んで食べることは脳の刺激にもなるようで
す。

とりわけ平均寿命の延びている現代社会においては、歯の喪失は、口腔機能
の低下ばかりではなく、肺炎やウイルス感染にも関係があることを知ってお
く必要があるようです。「口腔粘膜や唾液中には300種類を超える細菌が存
在する。これらの菌は口腔内ではほとんど病理性を発揮しない。しかし、こ
れが他の臓器に移るとしばしば病理性を示す。弁膜主患者などにおける抜歯
後の亜急性心内膜炎や、歯や歯周から侵入した細菌による歯性上顎洞炎など
はよく知られている。高齢者の肺に誤嚥された口腔内細菌も同様に肺炎を生
じさせることとなる。したがって、進行したむし歯や歯周病でぐらぐらに
なった歯が放置されていたり、残痕状態で周囲に膿が付着している歯が残っ
ている状況はきわめて危険である。また、このような理由から口腔内の衛生
状態を保つことが肺炎を含めた全身性感染症に対して高い予防効果をもたら
す。」「高齢者は、口腔内を不潔にしておくと、異物が入ってきたときに
『せき反射』が起きにくくなる。せきが出なくなると、異物を追い出すこと
ができないなめ、ウイルスに感染しやすくなる。」口腔ケアは、人生の最大
の楽しみである食べることに関わるだけでなく、ウイルス感染にまで影響が
あるようです。

講義には出てきませんでしたが、見逃せないのがよく噛めば顔の筋肉も鍛え
られ顔のシワ予防にもなることです。ある男性が「女性は口の回りから年
取ってくるよね。」と言っていたことを思い出します。口の周りに2・3本シ
ワを描けばもう立派なおばあちゃんですものね。

きょうから、一層心がけてよく噛んで食べ、よく歯を磨きたいと思います。

Sita

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「ヒトの身体について ―ストレス・脳・身体ー」 (kaz)

2009・3・14

Ue

  

生命の科学 その3

現代社会においては、多くの人々が過剰ストレスに悩み、心身の不調を訴
えています。ストレスが人の脳そして身体へ与える影響について考えてみ
たいと思います。

1.感覚受容器から大脳へ
人は眼、耳、鼻、口、皮膚などの感覚受容器を活用して環境の変化を受容
し、視覚、聴覚、臭覚、味覚、皮膚感覚などを働かせて環境の情報を取り
入れている。外部のアナログ的情報は感覚受容器により受容され、そして
電気的信号(デジタル信号)に変換される。電気的信号はそれぞれの対応
する神経線維上を伝わり、大脳においてそれぞれの感覚に関する中枢に
至って処理される。

2.人は大脳皮質が発達
外部の情報が大脳の表面にある大脳皮質に達することにより、人は意識
し、意識に基づいた判断や行動をとることができる。大脳皮質は灰白質
で、厚さは2~3ミリと薄い。ヒトは大脳皮質部分が発達している点が他
の動物と違うところで、この部分に神経細胞の細胞体が密集していて高次
な情報のやりとりを行っている。各感覚は大脳皮質におけるそれぞれ決
まった場所の領域で情報の処理が行われる(脳機能の局在化)。大脳の中
心溝より前方は出力系、後方は入力系である。

3.大脳皮質と大脳辺縁系
外部の情報が、大脳皮質に達すると、人はそれを意識する。大脳皮質で処
理することにより、意識に基づいた判断を行うことができ、意識的行動を
引き起こすことができる。一方、大脳皮質のすぐ内側にあるのが大脳辺縁
系である。大脳辺縁系は扁桃体、海馬、帯状回などからなり、動物でも共
通してもっている本能的な衝動や不安、おそれ、快・不快、喜怒哀楽など
の原始的な情動にかかわる働きを行っている。人間はこれらの原始的な感
情を大脳皮質の前頭連合野において常識や体裁などによって押さえつける
能力をもっている。

4.大脳辺縁系のストレスが体調不良へ
人間らしい行動をとろうとすると、大脳皮質によって支配される高次の感
情のコントロールが煩雑におき、大脳皮質のすぐ内側にある原始的な情報
を司る大脳辺縁系において過剰のストレスとなる。そして、近傍の自律神
経系(交感神経系と副交換神経系があり、神経を介する電気信号により素早
く内臓機能を調節する)と内分泌系(血流によって移動するホルモンを介し
て、概日リズムや性周期などを含めて着実に種々の内臓機能を調節する)
の中枢がある視床下部の機能が大きく乱れる。視床下部の機能が乱れる
と、内蔵機能の調節の不調を起こす。交感神経系と副交感神経系の働きの
調和が乱れ(自律神経失調症)、種々の症状が出現する。具体的には頭
痛、頭重、めまい、肩こり、動悸、息苦しさ、四肢のしびれ感、手足の冷
え、ほてり、ふるえ、口渇、悪心、嘔吐、下痢、倦怠感、腹部膨満感、頻
尿などの多彩な症状が出現する。性機能、免疫力も低下する。

以上、脳の仕組みからストレスが身体に及ぼす影響についてみてみました
が、このようなメカニズムを理解しておくことはとても大事なことだと思
います。ある程度の仕組みがわかれば客観的に自分や他人を見ることがで
きますから。

「脳疲労に克つ-ストレスを感じない脳が健康をつくる」(横倉クリニッ
ク院長 横倉恒雄 著)にはこんなことが書いてありました。「(身体の
不調の多くは脳疲労からきているので)脳疲労を解消すれば、すべて脳が
治療してくれる。」「大きくなりすぎた理性の負担を小さくしてあげる。
小さくなった本能の働きを、大きくしてあげる。必要なのはその治療だ
け。」そして、この本には脳疲労を回復させる具体的な方法として、「自
分にとって『快』と感じることをやったり(快の法則)」、「五感を活き
活きと呼び覚ますこと」等が挙げられています。

脳疲労の回復方法は何も難しいことではありませんね。自分に正直になっ
て「快」の感覚を求めていけばいいことですから(笑)。

この他、スクーリングで脳に関して印象に残った次の2点を付け加えま
す。
(1)     脳へ通過できるのは3つの物質だけ
脳の血管は身体の他の部分とは異なり、血液脳関門という機構により、ご
く限られた物質のみを脳の神経細胞に供給するシステムを有している。血
液脳関門を通過できるのは、3つだけ。アルコール、覚せい剤やシン
ナー、そしてグルコース(ぶどう糖)。

(2)脳と手指・口の関係
大脳の運動野には手指と口のまわりの運動と感覚に関わる神経細胞の数が
とても多い。それゆえに、それらの場所では繊細な運動が行われている。
逆に、その部分を動かすことにより多くの神経細胞を刺激することにもな
る。
Sita

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「ヒトの身体について その1」 (kaz)

Ue 2009・3・2


生命の科学 その1

スク友(スクーリング友達)から「面白かったよ」と薦められて、共通基
礎科目である「生命の科学」も2008年秋のスクーリングで受講してみまし
た。健康に関する情報はたくさん溢れている現代ですが、細切れなものば
かりでもう少し全体的に見てみたいなという思いもありました。心理学の
科目ではありませんが、スクーリングで学んだこと、そしてレポートに書
いたことなどをやはりランダムになりますが4回にまとめてみたいと思いま
す。

先生は「しっかりした根拠に根ざした健康づくり、健康の維持が大切で
す。これらの知識を生かして、社会福祉のサービスの必要な方々へのより
よい支援に結び付けてほしい。」とおっしゃって、難しいと思われること
を噛み砕いて丁寧に教えて下さる姿勢には頭が下がる思いがしました。先
生が分かりやすく書き下ろしてくれたテキストは、身体の仕組みを先生自
ら描かれたという沢山のイラスト入りで、とても読みやすい内容のもので
した。いかにして一般学生向けに生命の仕組みを分かりやすく説明しよう
かと工夫されているお気持ちがひしひしと伝わってきました。「一見きわ
めて複雑だと考えられてきた生命に関する現象を丁寧に検討していくと、
実は一つ一つがきわめて単純・明快なしくみの積み重ねです。」「生命現
象の基本は数多くの化学反応の積み重ねにより構成されています。」と先
生が何度も強調されていたことは今でも印象に残っています。

最初は、生命誕生の話からでした。約40億年前に最初の生命体が誕生し、
「魚の時代」→「両生類の時代」→「爬虫類の時代」→「哺乳類の時代」
という進化をしてヒトになった。そして、今でも、ヒトの受精卵は「個体
発生は系統発生を繰り返す」ため、その40億年に及ぶ生命の歴史を母胎内
において再現する。つまり、受精後32日目からの受精卵の約1週間は、まさ
しく「魚の時代」→「両生類の時代」→「爬虫類の時代」→「哺乳類の時
代」を再現し、7日後の40日目にして「人間らしさ」のシンボルである大き
な前頭葉が出てくる。この1週間でタツノオトシゴの形から背中を丸めた
頭でっかちのコケシのような形になる胎児の成長の目まぐるしさ!!  生命
はまさに神秘のベールに包まれていますね。脳や心臓をはじめ重要な器官
のほとんどが受精後7週までに出来上がるそうです。

また、ヒトの身体のすばらしさを数の上から考えると次のようになるそう
です。ヒトは約200個の骨と、骨に付いた約400の筋肉を動かして様々な動
きをしている。栄養を身体のすみずみに運ぶ血管網は約10万キロに及ぶ。
長さにして、実に地球一周の2倍半。そして細胞の数は約60兆個で構成され
ている。世界の人口を60億とすると1人のヒトの細胞の数はその1万倍。そ
れだけの細胞群に栄養を行き渡らせるためには、血管網の長さが地球の2
周半になるということにもうなずけます。

「生命現象の基本は数多くの化学反応の積み重ねにより構成されている」
という例は次のようなことが挙げられるようです。人は栄養素を他の生物
を食事として取り入れるが、他の生物はそれぞれ人と異なる特有で複雑な
構成体(タンパク質、糖質、脂質など)になっているため、わたしたちは
それを消化器系によってアミノ酸、単糖(グルコース)、脂肪酸に、すな
わち「素材」にまで分解し、体内に吸収して取り入れている。なぜ分解し
なければならないかというと、身体には免疫系があり、他の生物体の侵入
を防いでいるため、他の生命体を特徴づけている複雑な構成成分は拒絶さ
れ、炎症などの防御反応がおきてしまうためである。消化器で、もともと
の生物体としての特徴を消し去り、低分子化してから初めて消化管食腔よ
り体内に吸収し自分のものとする。そして、食物から得た栄養素を呼吸器
系によって取り込んだ酸素と反応させることによって効率的に、活動のエ
ネルギーとなっているATP(生物のエネルギー貨幣)を獲得して生命活動を
営んでいる。

今まで、私は自分の身体についてはまるでブラックボックスのように何も
知らなかったのですが、生命維持のために様々な仕掛けがなされているの
にはとても驚きました。そして、化学は苦手と思っている私なのに、自分
自身の身体が生化学反応を普通にやってのけていることを知りとても感激
しました(笑)

Sita

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知覚する  (kaz)

2009・2・18

Tubomi

心理学概論その3

人が知覚するということは、外部からの刺激を受動的にそのまま感受して
いるのではなく、人が情報を「能動的につかみとっている」のであり、そ
こにはかなり心の働きが関与しているようです。

前出の課題図書「『私』とは何か」(浜田寿美男著)には次のようなことが
書いてあります。「人間の知覚現象はつねに、意識がテーマとして向かう
図と、その背景となる地に分節する。これは視覚経験に限ったことではな
い。」このように、私達が知覚する時、意識的にあるいは無意識のうちに
自分の心が何らかの方向づけを行い、自分の必要なもの、興味のあるもの
を取り出しているのです。

また、人は知覚する時、部分を関連付けて全体として捉えたり、不必要な
ものを束ねたり省略するという心の働きをしています。今までの経験に基
づく観念知識の働きが加わることから、見ている対象の性質や関係が客観
的性質や関係と食い違う錯覚現象を日常的に起こしながら暮らしているよ
うです。

錯覚現象といえば、代表的なものに「錯視」があげられます。錯視は、大
脳の神経生理学的な構造から解明するにはまだ至っていませんが、視覚や
聴覚で知覚される外界の情報は大脳の中に人間が作り上げた抽象的な情報
であるということが理解されています。(ここでは幾何学的な錯視を除きま
す)

さらに人がものを見る時の心の働きをもう少し詳しく調べてみますと、次
の3つの性質のうちどれかが、あるいは複合して錯視を生じさせる要因と
なっています。

第1性質:「見る」ことは「意味づける(考える)」ことである。
例:テーブルの上にある楕円の物体をフットボールと見るよりも皿と意味
づけて見るのは、人間は見たものを経験的枠組みの中で認知的に消化しよ
うとする心の働きがあるからである。

第2性質:「見る」ことは「世界をシンプルな原理で積極的に構成する」
ことである。
例:丸い皿を角度を変えてみると楕円になるが、それでも丸い皿であると
認識する。これは、観察者の視点の変化のため見かけ上変わって見えるに
過ぎないという経験からくるのである。P1010403

第3性質:「見る」ことは「補い・予測すること」である。
例:テーブルは普通4つの脚をもっている。しかし、見る人の視点によっ
て脚の一部分が隠れて見えないこともある。「テーブルは4つの脚でささ
えられ、その上に物を置くためにある」という解釈によって見えない情報
を補い、予測している。

こんなふうに、人は周りにあるものを、意味づけながら、見えないもので
もあるものと推測し、心の中でひとつのまとまった世界を作り上げている
のです。もし、私達に錯覚現象が生じないとすれば、景色に立体感や奥行
きを感じることがなくなり、視界に入るものが景色としてまとまらなく
なったり、環境を雑多なものとしてしか認識できなかったり、とても疲れ
ることになるのではないかと想像することができます。

私達は目に見えるもの、耳に聞こえるものをすべてキャッチしているわけ
ではないのですね。「心」が外部の情況と自分の関係を調整をしてくれて
いるおかげで、あまり混乱せずに暮らすことが出来ているようです。すべ
ての知覚は錯覚に基づいていると言っていいのかも知れません。

また、「人はものの全体像を心の中で完成させようとしている」という具
体的な例に、1コマ1コマの連続が動画として見えることや、ネオンサイ
ンが1つ1つの電球の点滅にもかかわらず動いて見えことが挙げられま
す。これは、物理的には動いていないのに、知覚的には動いているように
見える現象で「仮現運動」と呼ばれています。「仮現運動」は「人は刺激
の1つ1つを物理的にとらえているのではなく1つの全体的な構造として
とらえようとする」という「ゲシュタルト心理学」の根拠になっていま
す。

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心理学概論 その2  (kaz)

P1010305

 

2009・2・11

きょうは竹林浴で気分転換

- ことばと心 ―

この科目の2つ目のレポートのテーマは「ことばと心について人間と動物
を比較して考える」というものでした。以下は、私が書いたレポートの要
旨です。

人間はことばを用いることができるために、動物と違いより高次な心の働
きをもち、内的世界をもつ。感情、意志、思考、想像など、心の働きに
とって最も重要なものはことばである。

人間はことばの獲得によって、心の働きがより複雑化、高度化されてき
た。その蓄積により文明、文化、産業、学問、芸術、道徳、宗教、政治な
どが発達してきた。ことばを使うことにより人間は、イメージの広がりを
もつことができ、1つの宗教を多くの人達が信じることもできるようにも
なった。

しかし、生活や心を豊かにする良いものもことばの産物だが、悩みもこと
ばの産物といえる。ことばが生み出す想像力は、目の前に存在しないこと
をも心の中に取り込むことができる。それは、事実に合わない信念をいだ
いたり、ありもしないことを事実と思い込んだりしてしまうことにもな
る。

ことばと人間のかかわり合いを、浜田寿美男著「私とは何か」(講談社、
1999年)(この科目の指定参考図書)では次にように分析している。「人間も
生まれたときは『白紙の状態』であるが、すでに長くことばの世界に生き
ている前の世代から、次の世代のこどもたちに向けて、たがいの共同の生
活を通して敷き写しが行われて、ことばを獲得していく。そして、他者と
絡み合いながら『私』を形成していく。そして、私的世界は自我二重性と
いう内なる他者をもつ内的回路をもつようになる。」

そして、著者はことばをもつということは人の心の内部にどのような作用
をすることになるのかを次のように述べている。「内的回路がふくらみ、
これが独自の展開をみせていくなかで、そこにはやがて他者にことばで伝
えようにももはや伝えられない世界(意思以前)が潜み、他者には伝えた
くない世界(秘密)が広がり、さらには偽ってでもあえて違ったかたちで
伝えようとする世界(うそ)が生み出されてくる。(一部略)人と人とを
通じあわせるはずのことばが、やがて人と人を隔ててしまう世界を生み出
す。」

このように、人はことばによって共感することもできれば、逆にそれぞれ
が独自のことばの世界を持つことにより理解できない存在になり、孤独感
や悩みを抱えることにもなる。

人と動物を区別するのはことばをもつかもたないかである。人が動物以上
のことをしたり動物以下のことをしたりするのもことばをもつ所以である
と言える。人は神に近い崇高な行為をすることもあるが戦争もする。そう
させるのが人の「心」であり、そこには心の形成にとって切っても切れな
いがことばが介在している。

レポートの要旨は以上のようなものでした。最後は「ややこしやー」とい
う感じになってきました(笑)「心がことばを生み出す」こともあれば
「ことばが心をつくる」こともあるでしょう。気分が滅入った時には、前
向きなことばや明るいことばで自分を励ますことは良いことだと思いま
す。「言霊」ということばもありますものね。
Aoki_2

竹林の中にはアオキも多く自生しています

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心理学概論 その1 (kaz)

2009・2・5

P1010344 

P1010079_2

写真 今年の冬は雪が少ないです。きょうは、1月なのにまるで春のような
温かい日 (1月29日 午後) 。

上の2枚目の写真は1枚目とほぼ同じ場所の5月の風景です。

「心理学概論」は、入学してすぐに取り組んだ科目でした。テキストの冒頭
には「現代の心理学とは、心的過程や心的機能を客観的な資料に基づいて可
能なかぎり実証的に科学的方式にのっとりながら解明しようと志している学
問」と書いてありました。この科目はスクーリング必修科目で、「この大学
では私が一番年をとっています。」とおっしゃる70歳前後の教授が淡々とし
た語り口の中にもとてもわかりやすく講義してくださったので心理学に一層
興味が湧きました。5年前の真夏のスクーリング(半日が5日連続)でした
が、毎日講義が終わると大教室から拍手が沸き起こったことを懐かしく思い
出します。そして、心理学の講義に、私はまるで自分の「心の世界が暴かれ
ていく」ような快感を覚えました。

「とても面白かった。」という印象は残っているものの、講義の内容を書い
たノートや提出したレポートを今読み返してみると、もうすっかり記憶に無
いものがほとんど(トホホ・・・。)ランダムにですがノートを読み返しなが
ら気に止まった部分を書き写してみることにします。この科目の目的は、心
理学の基本的なことを広く浅く勉強するものでしたが、この講義を受けた後
はほんの少し心理学的センスが養われたような感じがしました。

1 「心」って?

先生は心を「よりうまく生きるための情報処理の装置」とおっしゃっていま
した。そして臨床の場合、他者の心を知ろうと思ったら、基本的に自分の心
が基盤になっているので、まず「この場合自分だったらどう思うだろう」と
考えてみる訓練が大切とのこと。他者の心も自分の心を通してしか推し量る
ことはできないのですから。

たとえば、子どものケンカ両成敗をする時でも子どもの心の動きを順を追っ
て一緒に考えてみることが大切だそうです。これ一つとってみても、他者の
気持ちを理解しようとすることは結構エネルギーのいることだと思いまし
た。臨床心理士はとてもエネルギーを消耗する仕事だということにもうなづ
けます。

5万年前の洞窟の壁画を見ると、もうすでに今の人間と似たような心の持ち
主になっていることが見て取れるそうです。人間の心って、とても共通した
ものがあるのですね。

2 「三つ子の魂 百まで」?

先生は「人間というのはとても柔軟な生き物である」「三つ子の魂 百まで
というのは真実ではない」という考えの持ち主でした。小学校5~6年まで
の養育状況がかなり悪くてもその後のケアで十分回復可能である。少なくと
も思春期までは自己形成期であると考えてよい。

でも、さすがに40歳位になると、全体としての「その人らしさ(パーソナリ
ティ)」(車でいえば構造)はかなり出来上がり、その後も改修や改装はで
きるけれど構造自体を作り変えることはほぼ無理になる。ただし、死ぬまで
自分というクセのある車の運転技術を向上させることはできる。

3 心理学の分野

心理学は大きく「基礎心理学」と「応用心理学」とに分けられている。基礎
心理学とは、心理学における一般法則を研究するもので実験心理学、比較心
理学、発達心理学、異常心理学などがあり、応用心理学は基礎心理学で得た
法則や知識を実際の現場に役立てる、教育心理学、臨床心理学、産業心理
学、犯罪心理学などがある。

4 心理学の歴史

心理学は、かつて哲学の分野に含まれていました。心に対して科学的にアプ
ローチしようとドイツの生理学者であったヴント(1832~1920)が1879年に初
めて心理学実験室を構えた時を科学的な心理学のスタートと捉えている。そ
れから、まだ130年しか経ってない学問としては歴史の浅い学問。臨床の始
まりとしては、ヒステリー症の研究により抑圧された「無意識」の世界があ
ることを発見し、「意識」の世界との関係を精神分析学の概念として提唱し
たフロイトがあげられる。

教授は、20世紀までの心理学の課題はネガティブな面を普通にしてあげる、
いわゆる治療のためのものでしたが、21世紀の心理学は「より良い人生を送
るために」と変化している、とおっしゃっていました。

4 レポートのテーマ

この科目は4単位でしたので、レポートは4つ書かなければいけませんでし
た。最初のレポートのテーマは「心の世界は、意識される世界のほかに意識
されない世界を含むことを具体的にわかりやすく説明しなさい」でした。

それまで私は自分の「無意識の世界」を「意識」したことはほとんどありま
せんでしたので、このテーマにはとても苦しみました。自分をみつめるとい
うことは結構大変な作業なのです。結局「フロイトとユングの無意識の違い
等」ほとんど調べたことばかりをレポートに書いたら「自分自身の経験にも
とづいた部分がない」と教授にコメントを書かれました。

今思えば、次のようなことを自分の体験を通してまとめればよかったのか
な、と思います。「人間の意識のキャパシティはそれほど大きくないので人
間の心の構造上、余計なものは後ろに隠そうとする。無意識の世界には抑圧
されたもの、封印しているもの、思い出すことが苦しいものがためこまれて
いて、それが実は意識の世界に大きな影響を与えている。自分の行動パター
ンを決めたり、人との付き合い方を決めたりする時、無意識の世界が操作し
ていることが多い。また、無意識の世界にあるトラウマや不快感を意識下に
押し込めていては、それだけでとてもエネルギーを使うし、押し込めている
と予後が悪い。」

そして、より良い人生を送るためには、次のようなことも必要なようです。
「無意識下に押し込めていることは、いわゆる心の底の悩みのようなもの。
それを自分が受容し、話し、放つ、ことにより悩みが離れていく。そうする
ことにより、抑圧するエネルギーを軽減することができる。」

写真 70の手習いで墨絵を始めた実家の母(現在80歳)の作品 

P1010330_3

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障害児の心理 その4 (kaz)

2009・1・27

P1010236 写真 

竹林の中の藪柑子(ヤブコウジ)
  冬に赤い実をつける「万両」や「千両」に並び、藪柑子はそのつつましや
かさから「十両」とも呼ばれています。群生している姿は、とても可愛らし
いものです。


- 軽度発達障害 続き -

4 基本的な指導のあり方 その2

軽度発達障害をもつ子ども達は、「不注意」「多動性」「衝動性」等の症状
があるため周囲の人達から叱られやすいのです。薬の服用でその症状をある
程度抑えるということはできるそうですが、薬の服用量も決まっています
し、身体にとって異物の薬にばかり頼るのは抵抗のあることです。

あるお母さんは「薬を飲むことで社会性の面ではかなり改善されるかもし
れないが、誰にでも話しかけ、笑顔を絶やさない、息子のキャラクターを
薬が抑えてしまうのが寂しかった。」とおっしゃっています。

いつも叱られてばかりいると、誰だって自分に対して自信がなくなります
し、「自分は自分であっていいんだ」という安心感・自己肯定感を持てなく
なってしまいます。ましてや自分で自分をコントロールしにくい障害を持っ
ていることにより叱られてばかりいたら本人はとても悲しくなってしまいま
すよね。

「ぼくはどうせ、だめな人間なんだ」という思いが子どものなかに育つ
と、二次的に反社会的行動などが出てくる場合だってあるわけです。NPO法
人「えじそんくらぶ」代表の高山恵子さん編著の本「おっちょこちょいに
つけるクスリ - ADHDなど発達障害のある子の本当の支援」には「セル
フエスティームを高めることこそ本当の支援」と書かれています。

それでは、軽度発達障害の子どもがセルフエスティームを高められるよう
に周りの人達は、どのように接したらよいのでしょう。(セルフエスティー
ムとは自尊感情や自己肯定感と訳されています)

次の7つのポイントが挙げられています。
(1)人格と行動を分ける。子どもの人格は傷つけずに、行動をどう改善すれ
ばいいかを伝える。
(2)頭ごなしに叱るなど、マイナスの言動を減らし、肯定的な言動を増や
す。
(3)良いところ、本人ががんばっていると思っているところを見つけて伸ば
す。
(4)ちょっと頑張れば達成感が得られる「実力プラスワン」の課題を選ぶ。
(5)失敗したときに、ねぎらいの言葉をかける。
(6)うまくいかないときに、さりげなくサポートする。
(7)「ありがとう」といわれる体験を増やす。

これらの行動の基本になるのは「失敗してもいいんだよ、がんばったこと
はよくわかっているよ」と回りの人達が努力した過程を認めてあげる気持
ちなのだと思います。「自分は認められているんだ、大切にされているん
だ」という気持ちを持てたら誰だってやる気が湧いてくるものです。

5 基本的な指導のあり方 その3

軽度発達障害の子には「手先が不器用」「運動が極端にぎこちない」という
症状もあります。全身の粗大運動・手指の微細運動を十分に行うことは、体
の平衡感覚を養う上で効果があるそうです。

そして、「対人関係がうまくできない」症状には、遊びを豊かにすること、
声を出して笑うような楽しい遊びをすることは、対人関係を知ったり、情緒
を安定させ豊かにする上で効果があるそうです。


6 おわりに

「障害児の心理」を教えてくださった先生は、もう40年間以上、発達障害を
持つお子さん、保護者、先生達に接してこられた方でした。たくさんのご経
験に基づく講義はとても興味深く、そして説得力のあるものでした。

先生がおっしゃったことの中で特に心に残ったことを書いてみます。「障
害を持った子であろうとなかろうと、『子どもは発達する存在である』と
いう基本的な捉え方がまず大切である。」「変化はいつ現われるかはわか
らないのだが。子どもは必ず変化する。その変化の方向はプラスの方向で
あると信じる。」「回りの大人たちは、自分が子どものためにやっている
ことを信じ、自分自身を信じることが大切。迷っていてはダメ、そのため
には勉強したり一生懸命考えること)。」「決してあきらめずに子どもの力
を引き出すことを心がけること。声を掛ける、援助する、教えることを繰
り返す。」「先生はまず子どもに好きになってもらわなければならな
い。」「大人は子どもに信頼されるような大人になること。」

先生は、河合隼雄の「希望を失わずに傍らにいる」という言葉が好きだそう
です。「希望」というのは「子どもは発達する存在である」という意味に、
「傍らにいる」というのは「働きかける」という意味に解釈されているそう
です。

実際に特別支援を担当される先生方のご苦労は大変なものだと思います。
最後に、本文に紹介した以外に、とてもわかりやすく軽度発達障害につい
て書かれている本をもう1冊紹介いたします。

丸山美和子著「LD・ADHD,気になる子どもの理解と援助」かもがわ出版,
2002年 

(NPO法人「えじそんくらぶ」という名前は発明王のエジソンもADHDだった
ことから由来しているそうです)
P1010279

「いわさきちひろ」さんの2006年Year's Plateです。

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